天下りは官僚だけじゃない
2008年6月2日コメント (3)これまで自分のブログにはあまり仕事のことは書かないようにしてきた。もちろん機密のこともあるし、個人を特定できる情報を出したくないという思いもあった。
だが、今回は書く。
無論実名は避けるが、ある程度詳細に書く。
余りに納得できないことだからだ。
私が勤めている会社はそれなりの規模の会社で、数多くの子会社を抱えている。自分に与えられた仕事にはまあ満足しているし、給料も悪くない。
では何が納得いかないかというと、当社におけるある一つの方針についてである。
「安易な分社化(子会社化)」がそれだ。
我社の場合全く別の会社を子会社化するのではなく、
社内の一部門を切り離す形で行われることがほぼ全てである。
それも大して大きく肥大化してもいない部門や機能をすぐ別会社にしてしまうのである。もちろん分社化にメリットがないわけではない。意思決定の迅速化など小回りが効くようになるのは事実だ。
だが我社の場合分社化のホンネは明らかに別にある。
「部門の責任者が自部門を好きに動かしたい」
これがホンネである。
要は自部門の成績がいいなら上からぐだぐだ言われたくない、
予算も人事も自由にやりたいということだ。
王様(社長)になりたいからと言い換えてもいい。
動機がこうだから当然分社化すると親会社の言うことを全く聞かなくなる。もはや自分の王国だから、自国の都合しか考えない。
結果グループとして統制が取れない状況に陥るのである。
だがまあ、ここまではまだいい。
私がもっとも愚かだと思うのは二つある。
一つは分社化した各社すべてに管理部門が存在することだ。
つまり、分社化した子会社全てに経理部や総務部などが存在するのだ。これがどれだけ無駄なことか実際に経理部や総務部に勤めている人なら想像がつくだろう。
経理情報は一定のルールに基づいて作成される情報である。意思決定の材料でしかない。ならば意思決定は各社でも、経理情報を作るのは親会社がまとめてやれるはずだ。現実にそうしている会社も多い。
しかも立地的に離れているならまだしも、道一本向かいのビルにある会社ですらそうなのだ。親会社であぶれた管理者の天下り先確保のためとしか思えないのである。
そのくせ、自力でうまくいかないとすぐ親会社に頼るが、無論カネを出すのはためらう。
結果親会社の貴重なマンパワーを浪費するのだ。
もう一つの愚かな点は分社化する対象だ。
分社化のメリットを考えるなら本来真っ先に分社化すべきは赤字部門だ。問題を顕在化し、意思決定を迅速にかつ集中的に行うことで業務体質の改善を進めるべきなのである。ところが我社の場合メイン業種以外で赤字部門があるが、そこは頑なに切り離そうとしない。
「切り離すとやっていけないから」という。
なら取締役会に出してる営業計画は嘘なのかといいたい。
あと2年で黒字化し利益が右肩上がりになるというあの長期計画はなんなんだ?
あの長期計画なら分社化しても何の問題もないじゃないか。
結局みんなわかっているのである。
「あの事業の黒字化は無理だ」「あの長期計画は夢物語だ」と。
本来分社化すべき部門を分社化せず、分社化の必要ない部門を切り離して余計なコストをかける。
どう考えてもおかしいだろ?
赤字建て直しのため子会社化するというのが、余り公表・実施できるものでないことはわかるし、赤字であることが表に出てしまうのもいいことではないのはわかる。しかしこのまま夢物語の長期計画を垂れ流しながら、黒字部門に負担をかけ続けるよりは(当然赤字の分は他の部門が稼ぐわけで)マシだと思うのだが・・・・。まあこの事業を止められない以上は今の状態で据え置くしかないのかもしれない。
止められない理由?
創業者一族の人が始めた事業だからですよ。(´ω`;)
前に業務で株主総会のリハーサルをやったことがある。
そこで上記の質問をしてやろうかと思ったが、さすがにできなかった。サラリーマンとはいえ、まったくチキンである。
そしてまた今日も子会社支援に出向く私・・・・・・。
いつまでこんな幕藩体制のようなグループガバナンスが続くのだろうか・・・・。
他の会社はどうなんだろう?
意見・反論を求む。
だが、今回は書く。
無論実名は避けるが、ある程度詳細に書く。
余りに納得できないことだからだ。
私が勤めている会社はそれなりの規模の会社で、数多くの子会社を抱えている。自分に与えられた仕事にはまあ満足しているし、給料も悪くない。
では何が納得いかないかというと、当社におけるある一つの方針についてである。
「安易な分社化(子会社化)」がそれだ。
我社の場合全く別の会社を子会社化するのではなく、
社内の一部門を切り離す形で行われることがほぼ全てである。
それも大して大きく肥大化してもいない部門や機能をすぐ別会社にしてしまうのである。もちろん分社化にメリットがないわけではない。意思決定の迅速化など小回りが効くようになるのは事実だ。
だが我社の場合分社化のホンネは明らかに別にある。
「部門の責任者が自部門を好きに動かしたい」
これがホンネである。
要は自部門の成績がいいなら上からぐだぐだ言われたくない、
予算も人事も自由にやりたいということだ。
王様(社長)になりたいからと言い換えてもいい。
動機がこうだから当然分社化すると親会社の言うことを全く聞かなくなる。もはや自分の王国だから、自国の都合しか考えない。
結果グループとして統制が取れない状況に陥るのである。
だがまあ、ここまではまだいい。
私がもっとも愚かだと思うのは二つある。
一つは分社化した各社すべてに管理部門が存在することだ。
つまり、分社化した子会社全てに経理部や総務部などが存在するのだ。これがどれだけ無駄なことか実際に経理部や総務部に勤めている人なら想像がつくだろう。
経理情報は一定のルールに基づいて作成される情報である。意思決定の材料でしかない。ならば意思決定は各社でも、経理情報を作るのは親会社がまとめてやれるはずだ。現実にそうしている会社も多い。
しかも立地的に離れているならまだしも、道一本向かいのビルにある会社ですらそうなのだ。親会社であぶれた管理者の天下り先確保のためとしか思えないのである。
そのくせ、自力でうまくいかないとすぐ親会社に頼るが、無論カネを出すのはためらう。
結果親会社の貴重なマンパワーを浪費するのだ。
もう一つの愚かな点は分社化する対象だ。
分社化のメリットを考えるなら本来真っ先に分社化すべきは赤字部門だ。問題を顕在化し、意思決定を迅速にかつ集中的に行うことで業務体質の改善を進めるべきなのである。ところが我社の場合メイン業種以外で赤字部門があるが、そこは頑なに切り離そうとしない。
「切り離すとやっていけないから」という。
なら取締役会に出してる営業計画は嘘なのかといいたい。
あと2年で黒字化し利益が右肩上がりになるというあの長期計画はなんなんだ?
あの長期計画なら分社化しても何の問題もないじゃないか。
結局みんなわかっているのである。
「あの事業の黒字化は無理だ」「あの長期計画は夢物語だ」と。
本来分社化すべき部門を分社化せず、分社化の必要ない部門を切り離して余計なコストをかける。
どう考えてもおかしいだろ?
赤字建て直しのため子会社化するというのが、余り公表・実施できるものでないことはわかるし、赤字であることが表に出てしまうのもいいことではないのはわかる。しかしこのまま夢物語の長期計画を垂れ流しながら、黒字部門に負担をかけ続けるよりは(当然赤字の分は他の部門が稼ぐわけで)マシだと思うのだが・・・・。まあこの事業を止められない以上は今の状態で据え置くしかないのかもしれない。
止められない理由?
創業者一族の人が始めた事業だからですよ。(´ω`;)
前に業務で株主総会のリハーサルをやったことがある。
そこで上記の質問をしてやろうかと思ったが、さすがにできなかった。サラリーマンとはいえ、まったくチキンである。
そしてまた今日も子会社支援に出向く私・・・・・・。
いつまでこんな幕藩体制のようなグループガバナンスが続くのだろうか・・・・。
他の会社はどうなんだろう?
意見・反論を求む。
コメント
子会社作る人も、創業者の一族の人も、
ジュローさんと同じだと思いますよ
ま、そうなんですよね。